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帽体といわれる帽子形状に近い材料を木型、金型を用いて成型します。
材料には羊毛、兎毛、獣毛から作られた秋冬用の縮絨フェルト帽体と春夏用の多種天然草木類の繊維で編まれた帽体があります。製品目的に応じて2種類形状があり均一な厚み、同繊維組織の帽子形状に近い形で、材料段階で既に帽子が半分近く出来上がっているとも言えます。
金型によるプレス成型と蒸気を用いた木型加工があり、エリートでは主に木型による加工成型をしています。
フード型(Hood 筒型)とキャペリーン型(Capeline 縁付)フェルト帽体、編み帽体材料
型物と呼ばれる成型帽子は既存の型にかぶせ固定させる工法です。
クラウンとブリムの型は組み合わせ自由で、最終的に手加工を加えることもできます。
この製法では帽体の材料均一性を変形させることなく成型していく高度な熟練技術が要求される仕事です。
平面を分割し内部から立体構成していく布帛縫製帽子とは出発視点が全く正反対の彫刻や塑像制作作業に通じる外部からの造形視点となります。
帽子を立体造形という観点で外部から確認しながら作っていくのはヒトの作業行為としては自然であり仕上がりシルエットは最終完成時確認の縫製帽子をしのぐのは明らかです。
デコレーションとなる造花等は製作者の技術と感性が大いに影響されます。
いかに熟練した技術で型入れ成型された帽子でもこの飾りによっては最終的な評価が左右される程重要でこの種の帽子デザインでの重要なポイントです。
現状では企業ベースでの生産性、形状保持での流通問題や使用者の利便性等が市場における商品としての型物帽子の評価に影響しています。
蒸気を使いながら木型にかぶせ成型していく。
フェルト帽体は型に入れると再度密閉蒸し箱内で固定させます。
その後、乾燥室へ入れます。
編み帽体も蒸気を用いて木型にかぶせ固定。
ブレードは専用ミシンで木型に合わせて縫います。加工は帽体とほぼ共通します。
その材料、縫製特性から加工アレンジは豊富です。
型に入ると最終ミシン処理等して仕上げていきます。
最後に共材料の造花等をつけて、出来上がります。
編み帽体例
デコレーションとなる造花は製作者の技術と感性が大いに影響されます。
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